Symptoms of Parental Alienation

Copyright by Douglas Darnall, Ph.D., 1997

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片親引き離しの症状  Douglas Darnall. Ph.D., 1997

 子供を片親から引き離すことによる破壊的な影響を防ぐためには、片親引き離しによる症状についての理解が必須である。以下にあげた症状や行動の多くは、引き離しを企てる親と深い関わりがあることが分かるであろう。子供が引き離された方の親に対する憎悪や中傷誹謗を露わにした場合は、片親引き離し症候群が発症していることを意味する。自分の行動が子供を他方の親と引き離そうとする行動であることに気づいても、落胆することはない。しかしそのかわり、自分の行動や発言が子供たちにとってどんな意味を持つのかということをよく理解する必要がある。

  1. 親子面会について子供に何ら選択権がない状況であるにも関わらず、引き離しを企てている親が面会に関して子供に何らかの選択肢を示す。裁判所が子供には面会に関する選択権はないという命令を出しているのに、引き離しを企てている親が子供自身が選んでもよいのだという態度を示すと、子供は矛盾した状態に置かれる。すると、子供は、自分が面会に関して選択することができないのは非同居親のせいだと思うようになる。このような場合、引き離された親(非同居親)は犠牲者となり、子供に会えなくなるか、会ったとしても子供に怒りをぶつけられる。
  2. 引き離しを企てている親が夫婦関係や離婚の理由について「包み隠さずすべて」を子供に話すことは、引き離し行為である。そのような行為を行う親はたいてい、子供に対して「ただ正直であろうとしているだけだ」と反論するものである。しかし夫婦に関する問題点を話すことは子供にとって破壊的であり苦痛である。引き離しを企てている親が子供に夫婦関係について話すのは、子供が他方の親のことをなるべく考えないようにさせるためであるのだ。
  3. 子供がその子に特有の所有物を保持するのを許さない。所有物(訳注;例えば お気に入りのおもちゃなど)を非同居親のところへ持っていくのを禁止する。
  4. 引き離されている親が子供の様子を知ろうとして学校と接触を持ったり、医療機関受診記録や参加している校外活動の予定を知ろうとしたりするのを、引き離しを企てている親が制限または拒否する。
  5. 引き離しを企てている親が、経済的問題や、家族が崩壊したことや、生活スタイルが変化したことについて、すべて引き離された親のせいにする。
  6. 子供の要望にあわせて面会日時などを柔軟に変更することを拒否する。引き離しを企てている親が、子供を非常に多くの遊びや活動に参加させ、引き離されている親と会う時間がなくなるように仕向けることもある。もちろん、引き離されている親が抗議すると、引き離しを企てている親は、引き離されている親のことを、子供のことを思っていないとか、自己中心的だと言う。
  7. 引き離されている親が、引き離しを企てている親に対し肉体的暴力をふるったことがあると、子供にも虐待を加えるに違いないと言い立てる。これは必ずしも正しい推量ではない。
  8. 両親のうちどちらの方がいいかと親に尋ねられることは子供にとっては計り知れない苦難である。ふつう子供は、そんなふうに尋ねてきた親に反抗することはなく、ただその話題を避けようとする。そして、そう尋ねた親ではなく、子供が居住状況の変更(引っ越しや別居など)を望むような言動を示すようになる。
  9. 一般的に子供は親に怒りを持つものである。これは正常なことであり、特に親が子供をしつけている時や、子供のすることに「だめ」と注意したりする場合は、子供は親に怒りを持つ。しかし理由がなんであれその怒りがおさまらないときは、片親引き離し現象が起きていることが疑われる。そんな場合は、あなた自身の親としての経験を信じることである。子供というものは、きっかけさえあれば許し許されたいと思っているのである。子供が、あなたとの楽しい経験をまるで覚えていないと冷静に言ったり、あなたの好きなところについて何も発言したりしない場合は、片親引き離しが非常に疑わしい。
  10. 子供の名前を変えることや、養子縁組について尋ねられた場合は片親引き離しを疑うべきである。
  11. 引き離されている親に対する怒りの理由を何も挙げられなかったり、理由をならべたとしても非常に曖昧で描写に乏しかったり場合。
  12. 引き離しを企てている親が秘密をもっていたり、特別な合図を使っていたり、同居親に内緒で子供と会ったり、ある言葉に特殊な意味を持たせたりして子供と接している場合、子供にとって非常に苦痛であり、引き離しがますます進行する。
  13. 引き離しを企てている親が子供をスパイとして使ったり、子供に引き離されている親の情報を密かに集めさせたりすると、子供は、引き離されている方の親はどうしようもない人間だというような悪質なメッセージを引き離しを企てている親から暗に受けとる。
  14. 引き離しを企てている親が親子の面会を邪魔するような素振りをみせる。
  15. 子供が引き離されている親と楽しく過ごすことについて、引き離しを企てている親が傷ついたり悲しがったりすると、子供は引っ込み思案になり口数が少なくなる。そして、罪悪感を感じたり、引き離されている親と楽しく過ごすことは「いけないこと」だと思い葛藤が生じたりする。
  16. 引き離しを企てている親は、もう一方の親の個人生活が子供の内面に著しい不安や葛藤を生じさせているのではないか?と子供自身に尋ねる。引き離しに遭っていない子供は、両親双方に対して忠誠を示そうとする。
  17. 子供に何らかの危険が及んでいるわけではないのに、子供を肉体的または精神的に救済しようとする。このような行動によって子供の心の中に脅威や危険に関する錯覚を植え付け、引き離しが増強する。
  18. 裁判所命令に反する要求を引き離されている方の親につきつける
  19. 引き離されている親と子供との電話での会話を盗聴する。
  20. 引き離されている親が子供との約束を度々反古にすると引き離しを誘発する。