A: HPご訪問ありがとうございます。反響を励みにさらに充実させていこうと思います。さて、お子さんの件に関してですが、まず、自分の弁護士、相手方の弁護士、調停委員、もしいれば調査官、および相手方のすべてに対し、私がHPで先日公開した英国政府の文書(Parental
Separation ;Children’s Needs and Parents’ Responsibilities) に記されている内容を周知させるべきだと思います。この基本理念に沿って、次に
http://www.rgardner.com/refs/pastable.pdf
に記されている手順を踏み、お子様、奥様のPAS重症度を判定し(それぞれtable1,table2)、table3の対処法をとるというのが一つの方法です。これは、PASの概念の提唱者であるDr.
Gardnerが発表したものです。また、次の文献には各関係者(双方の弁護士、心理学者等)による協調治療が紹介されています。
http://www.fact.on.ca/Info/pas/waldron.htm
しかし、PASの治療については定説はなく、また日本では親子面会が「子供が健全に育つために必要なこと」であるという認識が広まっていないため、面会を要求することが、非同居親の「欲」であるかのように捉えられていることが大きな問題であると思います。父親であるBさんと面会することがお子さんの心理状態および精神発達に有益である、ということを強く主張しなければならないのかもしれません。また、親権を変更するのは不可能ではないのかもしれませんが、非常に労力および時間がかかる可能性が高いと思います。まず、実りある面会ができるような環境を、父親と母親が協力して作る、ということがお子さんを救う近道なのではないでしょうか。子供のことに関しては両親が一時停戦し協力している、という姿を見せることが、お子さんにはなによりの安心になるのではないかと思います。したがって、非常に困難なことかもしれませんが、奥様がお子さんのことを最優先に考えるように説き伏せる、ことが最も現実的な対処法であると思います。
蛇足ながら、上記tableに記されているPASの8つの症状の日本語訳を紹介します
1. 誹謗中傷キャンペーン
2. 親に対する誹謗中傷に関する脆弱、不条理、浅薄な正当化
3. 両面価値(アンビバレンス)の欠如
4. 「一人前の思想家」現象(訳注;誰かに命令されて誹謗中傷キャンペーンをしているわけではなく自発的にしているのだ、と子供が言う態度のこと)
5. 親同士の対立における、引き離しを企てた親に対する反射的支持
6. 引き離された親に対し残酷に振る舞ったりその親を利用したりすることに対する罪悪感の欠如
7. どこかから借りてきたような作り話の存在
8. 引き離された親の友人や親族に対してまで激しい憎悪を拡大させる
この8つの症状についての詳細な文献の日本語訳も準備中です。協調治療の文献についても準備中です。今しばらくお待ちください。
8つの症状についての詳細な文献の日本語訳をアップしました。(2004/09/09)
また、PAS重症度を判定するためのRA
Gardnerの表(table1,table2,table3)について日本語訳をアップしました。(2004/09/15) |